こんにちは!ささやまのどかです。
昨日小1の次女が小学校の図書で絵本を借りてきたので、一緒に読みました。
「ぼくのニセモノをつくるには」ヨシタケシンスケ
はい、またまたヨシタケシンスケさんです。(^^)
この方の絵本はいつも最初
かわいいなー、おもしろいなー、
から入るんですが、読んでみると
深いなー、哲学的ー、考えちゃうなー
になるんです。
主人公の「ぼく」は、ある時ロボットを1体買って、自分がやりたくない事を変わりに全部やらせる自分のニセモノをつくろうとします。
のび太君的発想ですね。
そしたらロボットが言うわけです。
「じゃあ、あなたのこと、くわしくおしえてください!」
そこから「ぼく」は自分のことについて深く深く考えちゃうお話です。
なにせロボがしつこかったので。
ロボの質問に答えながらぼくは考えます…。
以下、中身をかなり書いちゃってます。引用も多し。
知りたくない方は読まないでね。
ぼくはロボにぼくのことを教えます。
見た目、周りの人、特徴、好きなもの嫌いなもの、できることできないこと…。
ぼくの中には小さい頃のぼくも全部入っていて…。
ぼくはマシーンでもあり(うんち製造マシーン、髪の毛工場、靴下ボロボロマシーン…)
ぼくはまだつくりとちゅう(成長中)で…、ぼくはその日の気持ちがコロコロ変わって…。
ぼくの頭の中には、ぼくが思うぼくがいて、
ぼくの周りの人の頭の中にもそれぞれ1人ずつぼくがいて…、
ぼくには色々な役割の居場所があって…。
そんなことをヨシタケシンスケさんの絵で、小さい子にも分かりやすく伝えてくれます。
ぼくがかんがえることは だまってたら ぼくにしか わからない
どんな人が なにをしようと ぼくの あたまのなかには
ぜったいに だれも はいれない。
つまり ぼくのうちがわには ぼくしか はいれない
ぼくだけの せかいが もうひとつ あるってことだ。
これって スゴイことだ。
そう、これってすごいこと。
自分を生んだお母さんにも、結婚した相手にも、誰も自分の本当の考えは分からないし、誰も支配できない。自分だけのもの。他の人もそう。
私も子供の頃考えたし今でも考える。
夫のことも、自分の子供のことも、決して全てを理解することはできない。
だから1人の人として尊重しなくちゃいけないと気をつける。
甘えから、ズケズケと土足で入り込むようなことをしちゃいけない。
そう思って結婚したし、そう思って子供を育てているつもり。
いい絵本は途中から自分の内側に入り込んでしまいます。
ぼくは ひとりしかいない
おばあちゃんが いってたけど にんげんは ひとりひとり
かたちのちがう 木のようなものらしい。
じぶんの木の「しゅるい」はうまれつきだから
えらべないけど それを どうやって そだてて
かざりつけるかは じぶんで きめられるんだって。
木の おおきさとかは どうでもよくて
じぶんの木を 気にいってるかどうかが
いちばん だいじらしい。
あぁ、おばあちゃん、いいこと言うなぁ。
それぞれの木は完璧ではないけれど、子供たちには、大事に育てて好きになってもらいたい。
次女は一緒に読みながら、すごく絵をジッと見るんです。
ヨシタケシンスケさんの絵はジッと見たくなるんです。
私は時間が無かったもんで、すぐ次のページをめくってしまったんだけど
(^-^; でもでも、後でゆっくり見てほしい。
特に「ぼく」の頭の中の絵は
“ス、スゴイ…。”
って見ていました。
次女の頭の中の絵はどんなだろうね。
ん~。手元においておきたい絵本が又1冊増えてしまいました。
以上、ヨシタケシンスケさんの「ぼくのニセモノをつくるには」でした!!