のんびり

関西在住です。 絵本、お出かけ体験、USJ、等々の雑記ブログです。

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ヨシタケさん「みえるとかみえないとか」違いを考える絵本。感想

こんにちは!ささやまのどかです。

ヨシタケさんの絵本のことを書きまーす。  

 

「みえるとかみえないとか」ヨシタケシンスケ 伊藤亜紗

 

 2018年7月20日初版発行、まだ新しい絵本です。でも私が買った本は既に2刷目だった。くーっ。まぁいいや。

 

この絵本、冊子が挟まっていました。

「みえるとかみえないとかができるまで」っていう冊子。 

この絵本ができるまでのお話を伊藤亜紗さんとヨシタケさんの対談形式で書かれてあるんですけどね、それにですね、ヨシタケさんから読者へのメッセージ があってですね、

 

ふつうに笑いながら読んでもらえたら、一番嬉しいです。もし「なにか真面目に考えなきゃいけない」と思ったとしたら、それは僕のミスです(笑)。

ってあって…。 

これですこれですもう。だからヨシタケさんの

こういうところが好きなんだよ

です。

私は子どもと笑いながら読みつつも、おもいきり真面目に考えてしまったんだけど、ヨシタケさんが絵本をそういう気持ちで作っていてくれているのが、なんか単純に嬉しいのです。

 

 

この絵本には視覚障害者のことが書かれています。

宇宙飛行士の男の子がロケットに乗り、色々なほしを調査します。

 

あるほしの人たちは後ろにも目があり、あるほしの人たちは足が超長く、あるほしの人たちは空を飛べます。他にもさまざま。

地球では一般的な男の子が、新しいほしに行くたびに、びっくりされたり、興味をもたれたり、可哀相がられたりします。

そんなやりとりが可愛く楽しく描かれています。

 

私は最初に絵本を読んだとき、“素晴らしい絵本だけど、視覚障害者に特別にスポットをあてて作らなくても良かったんじゃない?”なんて生意気にも思いました。

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」の著者、伊藤亜紗さんとの共著なので視覚障害者の話が出てくるのは当たり前ではあるけれど…。

うーん、でも何か1つにスポットをあてることによって分かりやすくなり、他の障害や性質も一緒だよね~って思える絵本となっているのかな?と読み終わって考えています。

 

今や人の性質には色々な名前がつき、見た目には分からないそれぞれの生きづらさがあり、少しずつだけど理解が広まって昔よりは言いやすい世の中になってきている気がします。

それでもやっぱり、自分はなんで他の人と同じようにできないんだろうって悩むし、他の人は普通にしていることが、自分はなんでこんなにしんどいんだろうって落ち込んでしまう。

人と人とが、そんなお互いの違いを本当に認め合うことができたらいいなって思います。こういうテーマはホント難しいけど、全ての人が他人事ではない。 

 

自分の経験

私は高校生の頃、聴覚障害をもった先生に担任を受け持ってもらったことがありました。その先生との出会いをきっかけに手話を勉強したり、耳の不自由な高校生と交流する機会がありました。

たった1回だけどその交流を経験して感じたことは、障害をもっていることは特別なように感じていたけれど、中身は勿論それぞれで性格も違うし、優等生みたいな子もいれば、いつもふざけて笑っている子もいれば、大人しそうな子もいて、それに障害の程度だってそれぞれ違って、中身は自分達の学校となんら変わらないというか、人それぞれ違うという点で同じなんだな、特別に感じることはないんだなという当たり前のことでした。

普段自分が興味のある子と友達になるように、この子と話してみたいとかこの子とは友達になれるかも?とか、逆にこの子とは合わなさそうだとか、思うもんだなと感じました。

そんな昔の小さな経験を「みえるとかみえないとか」は思い出させてくれました。

 

ヨシタケさんのメッセージ  

同じところを探しながら、違うところをお互いに面白がればいいんだね。

それってすごく難しいような気もするけれど、実は簡単なことなのかもしれないねぇ。

うーん。

でも、まあ、ちょっとずつ練習だな。 

 絵本では、男の子が宇宙船に乗りながら考えている言葉です。

 

ヨシタケさんと伊藤さんの対談の言葉

ヨシタケ…その一方で、「まあ、今日はいいかな」と、ぎりぎりで内側にハンドルを切ってしまう感覚も、誰しもが持っていますよね。相手が何に喜んで、何に傷つくか分からないから、話しかけられない。

 

伊藤…「そんなに簡単に声はかけられないよねえ」というためらいがちゃんと含まれていて、子どもの等身大の感覚に寄り添っていることに感動しました。

そう。そんな、“よく分からないし、傷つけちゃったら怖いからやめとこう。”みたいな感覚もちゃんと絵本の中に描いてくれるところが、リアルで共感もできるんです。

 

絵本を一緒に読んで、子どもと話したこと 

この絵本を読み終わったあと長女と、ここが面白いとか、ここが笑えるとか可愛いとかこの絵が好きとか、色々言い合って楽しんだんですが、その中で長女が

「でも目が見えなかったら、見た目の差別とかは無くなるかもね?」と言いました。

私は考えました。

私「ふうむ。そうかもね。中身で判断できるのかな?でも手触りや声とかでまた差別は出てくるのかな?」 

長女「あ~。あなたツルツルだからいいわね。あなたなんかザラザラしてるわね、みたいな?」 

笑いながら話したけれど、これまた難しいテーマ。

そんな会話が子どもと出来るのも、ヨシタケ絵本のいい所。

 

未読の方はぜひぜひ。大人も子どもも、笑って味わって読んでみてほしい一冊です。結構すでに学校や病院でも置いてある所を見ました。見かけたら手にとってみて下さーい。

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