次女には特別に仲の良い大好きなお友達がいた。
名前は、はなちゃん。(仮名)
小1の時に同じクラスで、2年生になってクラスは離れたものの、相変わらず仲良く遊んでいた。学校が終わってから公園で遊んだり、学校の夏祭りに一緒に行ったり、お互いの家に泊まったり。
そのはなちゃんが、転校することになった。先に私がはなちゃんのお母さんから聞いた。たまたま連絡をとった時に教えてくれたんだけど、次女になんて言えばいいのか相当悩んだ。そんなに遠くないので又会えるとは思うが、学校で毎日会えていた今までとは違う。
次女は1年生が終わった春休みの時も「もしはなちゃんが転校したらどうしよう。」と泣き出すくらいだったのだ。その頃ははなちゃんのお母さんの連絡先も知らなくて、オロオロしながら慰めた。今思うと次女なりの予感でもあったのかな。
次女の好きの気持ちが強すぎてはなちゃんの負担になっていないかと心配したが、後日はなちゃんのお母さんと話をしたり2人の様子を見ていたりすると、はなちゃんも次女のことをとても好きでいてくれたようで安心した。
結局、次女に告げるのは転校の2日前にした。心の準備の為と、お手紙を書く為。
あのね、ちょっと話があるんだけどね…。
私が話し始めると、次女の目にみるみる涙がたまってポロポロこぼれてきた。
次女は1時間ほど泣いた。私は、“お友達と離れることはこれからもあることでこれも経験とは思うけど、辛いなあ。立ち直るのにどれくらいかかるかなぁ。”と思った。
でも約1時間後、次女は「お手紙書く。」と言って手紙を書き始めた。その日は私が思っていたより早く前向きになってくれたので、私が
次女ちゃん、お姉さんになったね。思ったより早く立ち直ってくれたからびっくりしたよ。
と言ったら次女は、
立ち直らなきゃ、人生楽しくないよ!
と笑顔で名言をとばした。
波もあるだろうけど、このまま頑張ってくれたらいいなと思った。
でも転校当日の朝、次女は全く元気がなかった。私が
大丈夫?しんどい?
と聞くと、次女は鏡台の前に座って真っすぐ前を見ながら、
心がしんどい。
と言った。
私は次女の気持ちをおもうと泣きそうになってきたけど、それを抑えながら
心がしんどいのは体がしんどいのと同じだから、無理をしなくていいんだよ。もしどうしても辛くなったら、先生に言っていいんだよ。
と話した。
次女はその日は頑張って泣かずにお手紙を渡してきて、家で泣いた。よく頑張ったね。また、会えるといいね。
子どものツライことは、自分のことのようにツライ。
次女のことだから完全に立ち直るにはまだ時間がかかりそうだけど「立ち直らなきゃ人生楽しくないよ!」の精神でこれからも頑張ってほしい。