やっと子ども達が揃って学校に行った。
やれやれだ。
小学生の次女は、両手いっぱいに荷物をかかえて帰ってきた。
玄関でバッタリ倒れる恒例行事。
冬休みの宿題も、もう持ち帰ってきた。
早く終わらせたくて私の隣に座って早々に取りかかる。
ブツブツ声にだしながら筆算する。
次女の消しゴムからイチゴの香りが漂ってきた。
「ママ、(ワタシ)賢いでしょ。」
横目で私を見ながら101-37がちゃんとできたことを自慢してくる。
そういえば、少し前はそういう問題で苦しんでいたもんね。
私と違って昨日はできなかったことが今日はできるようになるんだな。
なってくれないと困るけどね。
もうすぐ冬休み。
年賀状に宿題に大掃除に一泊旅行。
百人一首にカードゲームにお餅にみかん。
一緒に楽しもうね。
そういえばこの間、中1の長女と百人一首をしてビックリしたことがあったんだ。
今は便利で、スマホアプリが百人一首の歌を詠んでくれるんだけどね。スマホが
「なにわづに~」
って歌い出すわけ。
え、ちょっと待って。なにわづに~って何⁈
そりゃ百人一首だいぶ忘れたけど、こんなの聞いたことないよ!
子どもの頃家族でしていたのに。
私はそこまで忘れたのかな?だとしたらかなりショックだ。
ネットで調べたら、序歌といって、百首に属さない歌を一つ最初に詠むんだって。それが
難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花~
(なにわづに さくやこのはな ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな)
(難波津に花が咲いたよ。冬は去り 今は春だと花が知らせるよ。)
っていう句らしい。
それを知って
“まぁ優雅!”
と長女と言い合ったよね。
次の歌を詠むタイミングを計る為とか理由があるらしいけど、なんか余裕を感じるというか、悪く言うと無駄というか。
優雅って余裕があるってことなんだな。
ちょっと優雅な気分になっちゃったなぁ。
長女とした百人一首の結果は引き分けだった。
歌は私の方が覚えているはずなのに、探すのが圧倒的に子どもの方が早い…。
どんどん子どもに追い抜かされる日常の一コマでした。